丸一日雨の予報でどこにも遊びに行くところ無しだったので、雨の影響が無いところへ出かけることにしました。
以前から行ってみたかった住田町にある鍾乳洞「滝観洞」に行くことに。
この鍾乳洞は震災後1年以上休みだったのが今年夏から観光が再開されたようでした。
盛岡から結構遠いのですが、釜石道も最近延伸工事をしていた区間が完成して遠野市まで快適に走れたし、遠野から住田町方面への道路も高速道路のような自動車専用道路で思ったより楽なドライブでした。この自動車専用道路のインターチェンジから瀧観洞までは3分ほどで到着。周辺はわずかな集落がある程度で辺境の地と呼ぶに相応しいような山間部で、まさに洞窟観光のためのインターチェンジです。
けっこう広い駐車場があるのですが、止まっていたのは私を含めて2台だけでした。
夏の間は洞窟内の涼をもとめて賑わったと新聞に出ていたのですが、今はオフシーズンのようです。しかしここまでの交通が大変なだけで地底は年中気温は一定なのでいつ来てもよいでしょうね。 この日の外気温5度・洞内の温度10度
看板にあるように、洞窟内に滝があるというのが最大の見どころ。
料金を払うとヘルメット・カッパ・長靴を貸し与えられます。
カッパと長靴は車に常備してあるのでメットだけ借りました。
自前のお気に入りのメットがある人はそれを持っていっても良いと思います。
入るといきなり最初からしゃがみながら歩かなくてはならないほどの天井高で、メットは必ず必要な状態でした。
金田一耕介シリーズでおなじみの「八つ墓村」のロケ地だそうです。
私も観ましたが、「脂蝋化した死体」が座っていた場所だと思います。
内部は照明はしっかりあります。
深い溝の下に水が流れています。何万年もかけて侵食され溝が深くなっていったのでしょう。
流れる水の水位が変化したときがあったようで、その以前の水位の部分が段差になっています。
水滴で岩に丸く穴が開いています。これでどれほど時間がかかっているのでしょう?
ここの鍾乳洞の石灰石は、いわゆる「大理石」の状態になっている部分も多かったです。
また、ウミユリの化石も何箇所か見ることができました。
水の流れ(洞窟内の川の流れ)と一緒に進むので長靴必須。上からの雫も多くカッパが無いとビショビショになります。
観光洞とはいえ写真のような天井の高い空間は少なく、かがんだりしながら歩く部分が多いので、足腰の悪い人や健康上問題のある人は無理ですね。
安全祈願の観音様だそうです。
入り口から進むこと約800m、いままで狭い通路だったのですが最後のすごく低いところを通過すると巨大なドームに行き着きます。
そして落差30mの滝とその轟音が響いていました。
観光ルートでは一番奥のこの場所にいるとき気づきませんでしたが地震が発生したようでした。
落盤で生き埋めになったら助からないでしょうね。
しかしながら何万年何億年前からあるのだから、そう簡単に崩れて埋まるものでもないです。
博物館の資料によると、日本列島で一番最初に隆起して陸地が出来たのが岩手県付近と新潟の佐渡島です。全国的に見ても物凄く古い地層です。
地底空間にある大きな滝。なんと神秘的なのでしょう。
ドーム天井付近の穴から水が落ちてきています。
右側にザイルが下がっていますが、この滝から先も調査が行われているそうです。
この先にも滝や地底湖が発見されているそうで、今なお調査中とのことです。
滝の下は地底湖になっています。
この山の中に地底空間が広がっているとはね~。
ちなみに青い看板の上は釜石線の線路が走っています。
YOUTUBE動画。YOUTUBEのサイトで観るとフルサイズで観られます。